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  • 執筆者の写真pastel_carré

魅力的なお店であること、って。。。

更新日:2021年8月4日

ほんの数回ほどしか利用したことのない、ヴィンテージ・ビーズのネットショップから閉店のお知らせが届いた。

わりと、他人事ではない・・・というのはともかく。


その昔、ハンドメイドの世界ではスワロフスキー・ビーズとかの流行があって、

やがて天然石に取って代わられたようで。

今はレジンとか、ああいうものが一部の流行りなのだろうか。それももう終わり?よくは知らないけれど。

いずれにしてもヴィンテージ・ビーズの流行なんてものは無かったように思うけれども。

様々な国から買い付けられたちょっと他では見かけることのないシックなアクセサリーパーツの数々は、

こんなものに囲まれている生活は素敵だろうなあと感じられて、

ネットの画面に上げられた小さな写真の数々を眺めながら、

「これはどんなアクセサリーになるかなあ?」なんて想像しているだけでも楽しいショップだった。


そもそもが、そんなに売れるものでもなかろう。

それでも、長い間運営されていたネットショップを終わらせてしまうまでのことには、なんらかの理由はあるだろう。海外へ出向けない事情ができたとかいうこともあるかもしれない。

でも、もしかしたら、なあ。

金銭的な収入を得ることが第一のモチベーションでは無いとしても、

いくらなんでもこれでは・・・ということだってあり得る。

ネットのECショップにだって月々の利用料がかかってくるわけで、

利益がそれを下回ってしまうようになったとしたら・・・。

モチベーションっていうのはデリケートなもので、つまらぬことに影響を受けてしまうものだ。


コロナ禍である。

飲食店の家賃問題なんてのがある。

私の住んでいるところは東京近郊の中規模都市で、利便の良さだけが取り柄のような

あまり面白みのない町だ。

大規模百貨店にショッピングモール、どこの都市でも見かけるブランドがずらり。

チェーン展開の飲食店ならば何でもある。

それでも時折個性的なお店を見かけることもあったのだが。

気がつくと、そうした小さなお店は軒並み閉店、

いつの間にか大規模チェーン展開の飲食店に取って代わられている。



長い間、「限界までスマホは手にしない」と決めてきた私が遂にアンドロイドなるものを手にしている。

便利だ。

家にばかりいてパソコンがあるのに、わざわざあんな中毒性のあるものは要らんわ、

と思っていたが、小さな画面には小さな画面の使いやすさってものがあるもんだなあ、なんて感心したりして。

しかし依存性はPCの数十倍になるだろう。何かと嵌りやすい性格の人間にはちょっと麻薬だな。


ああ、

便利ってなんなんだろう~~~。


不便よりずっとずっといいけど。いいんだけど。絶対いいんだけど!

ついつい、何でもアマゾンで買ってるし。


アマゾンでは絶対に手に入らないもの。


それらはやがて淘汰されていってしまうものばかりなのだけれども。


この世はもうZOZOでアマゾンでグーグルでガーフぁ~な世界になっていて、

その先も当面は、なんか便利でそこそこは良質で均等なものが取って代わって世界を支配し続けるのだろうし、

われらはもう、かつてのシャッター商店街となりつつある。商店街ならしばらくの間はその傷跡を風景に残すが、われわれは瞬時に跡形もなく消え去る。


そんなのやだ・・・・・なんていう気は、実は、さらさら無いのである。

(バブル時代の下品さよりマシだと思うし。←バブル世代どまんなか)


均質な世界、


だからこそ光るものだって、ある。


それは何も、ZOZOやアマゾンを拒否することが可能な大きなパワーを持つものだけでは無いはずだ。


______まあ、生き残ることができれば、の話ではあるけど。




そんなことを思うようになってきてからそろそろ10年ほどになるだろうか。

ほんの少しづつ私の感覚がそれまでとは変わっていったようだ。


2ヶ月ほど前にパソコンが壊れてしまった。

あのさ~~~数年ごとにPCを買い替えていたら、何のために働いてるんだよ。

PC買い替えのために石けんつくってんのかいっ。。。


というわけで新品は諦め、けっこう型の古い安価な中古パソコンをネットで見つける。

全国規模の有名店らしいが、私が気になったPCは遠方の地方都市の支店の取り扱い商品だった。

同スペックのものと比較してかなり低価格だったもので、逆に不安になった。

店舗へ電話で問い合わせてみる。

「(略)なんでこんなに安いのかな?って少し不安になったのでご連絡してみたのですけれども。」

「ああ、そういうわけですか。(笑)これね。長いことずっと店に置いてあるので、ね!」

とかなんとか、陽気でえらく感じの良いお兄さん、

・・・・あ、もう、これにしようと決めた。


先のPCが壊れた際、それなりの大手メーカーのサポートセンターの、

ちっとも感じが悪いわけでは無いが絶対的に感じが良くはないいわゆるマニュアル通りの対応にうんざりしていたところである。

中古PCって何があるかわからないし、そんな場合にわざわざ不快な思いはしたくないし、と。


それが・・・・届いたその中古PCの調子が悪い・・・・・・

結果的にはこちらのWi-Fi回線などが大きな原因だったようで、

その店舗へ修理に出したわけだけれど、不具合は無いということだった。

そんな愉快では無い展開になってしまったわけなんだけど、

サポートを担当してくれた女性も明るく感じが良くて、

修理担当の男性も穏やかな真面目そうな感じで、

返送の連絡をしてきた男性はいかにもなオタクっぽい早口のちょっとおもしろい感じで、

数回の電話応対の全てが好印象だった。

こんなことって滅多に無いよな~~~~なんなのこれ?

地方だから、なんてことも今どき無いでしょ。


結局、何度もPCの操作に苛ついた挙げ句、PCを使えない期間が長くなってしまうという嫌~~な事態になってしまったわけなのに、

こちらはこちらで、

「お手数をおかけしてしまって本当にすみません」的低姿勢になり、

トラブル続きなのに穏やかに物事が進んだ。


全体的には良かったんだか悪かったんだかわからないけど、

直感が的中したのでなんだか満足である。

近年の有名大手量販店ではこうはいかないよなあ。

お客様のほうから「ありがとう」という言葉をいただける商売は、もし一度やったらやめられないものなんだけどね。(ま、人によるかもだけどさ)


感じの良さだけが全てだとまでは思っていないんだけど、

コダワリが嵩じて感じ悪くなっちゃってても可愛さがにじみ出ちゃう、ってことだってあるし。

でも、感じの良さは伝染するからやはり貴重かな。


この、均質へと収束されていく世界の中で・・・・・・・。



ちょっと変わったことをしている人がいたりする。

私も言われたりする。「なんで石けんなの?」


そりゃそーだ、

数十年前はパンク・ニューウェーブでバンドでベースでボーカルで、

やがてセツ・モードセミナーで、

そこからなが~~い暗黒時代を経て何故かせっけん。


必然性があったとかいうほどのことはない。

そんなに運命的なものじゃない。

別に他でも良かった、たまたまのことで。

ちょっと気になってやってみて、

けっこう本気になっちゃって、

気づいたらもう、今更他を選択するのは面倒になるくらいのスキルなら身についてしまっていた。

さらに貧乏生活も慣れたもんだし。


ここで生き残れるだろうか。


均質な世界のほうには、私の生きていくスペースは無い。

頑張っても頑張っても空回りするだけだったあの世界には。



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なんだか暗くなってしまいましたが、よくあることです。

たぶん今日の感じは、

最低にポンコツなミスをやらかしてしまったのと、

ここ4~5日ほどの作業の成果がいまのところ数字的にはかなり乏しいというところですかね~。

でも、ほんとうは、

内容的には、とてもとても、濃い!成果ではあるのだ。


周期的にこんな気分になるのは当面仕方の無いことではありますが、


きれいなもの作りたい!

気持ちのいいもの作りたい!

という気持ちがやがて湧き上がって来ます。

それは、なんかこう、鼻の奥のあたりからムズムズと。


そして、

何年もの間繋がっていてくださるお客様方々を

とてもとても大切に思っております。

いつも思ってるんですけど、

今日は特に特に、思います。


長年のお引き立て、ほんとうに感謝いたします。

ありがとうございます。




いつもいつも、文章が長い。

それもまたよきかな。


でも、”花鳥風月が無い意識の世界”って、養老孟司先生には言われちゃうな。

とりあえず、猫でもかまって自分の身体性を取り戻そう。


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